(左から)新潟大学Nホーム吉川さんと森山さん。
万代シテイ商店街振興組合の難波さん、山口さん、佐藤専務理事
万代シテイと新潟駅を繋ぐ
レインボースカイデッキ
吉川:今日は2つのアイデアを考えてきましたので、発表させてください 。1つ目は、万代シテイから新潟駅までを屋根のある高架通路で繋ぐ『レインボースカイデッキ』です。万代シテイにはバスターミナルがあり駐車場も多く、車でのアクセスに便利な一方で、新潟駅からの移動の便が悪い印象があります。雨や雪に濡れずに移動できる通路があれば、街にさらに人流を生み出すことが期待されます。
難波:新潟駅から万代シテイまでは徒歩で10分ほどですが、悪天候時には移動が不便になります。安心安全に歩けるルートができると、さらに来やすい街になりますね。
吉川:また、レインボースカイデッキの道中には、県外の方が喜ぶ新潟グルメのお店や屋台を開き、イスやテーブルを設置して食事ができるようにすると、さらに徒歩での移動が楽しくなると思います。
山口:定期的にお店や屋台が変わると毎回来るのが楽しみになりますね。
吉川:壁面にさまざまなキャンペーンの広告を設置すれば、街の情報を伝えることができますし、季節の装飾をして草花を植えても移動が楽しくなると思います。ちなみにレインボースカイデッキの名称は「万代シテイと新潟駅を虹でつなげる」というイメージで考えました。
山口:万代シテイのシンボルである虹をいかした素敵なアイデアだと思いました。
佐藤:街と駅を繋げるという素晴らしいアイデアです。単に移動のための通路ではなく、「楽しみながら歩く」という発想が面白いと思います。
街を丸ごとイベントやライブPRの場に
万代を周遊できる仕組みをつくる
森山:2つ目は『万代イベントジャックで集客作戦〜1日中楽しめる万代に〜』です。万代シテイでは、バスセンター2階の万代シテイパークを中心に、さまざまなイベントが行なわれています。しかし、イベントが終わるとそのまま帰ってしまう人が、特に県外からのお客さんに多い印象を受けました。イベント目当てに来たお客さんに1日中、万代シテイを楽しんでもらいたいと考えた企画です。万代シテイ各所やステージ裏などにデジタル看板を設置し、街全体を大々的に広告ができる場にするという内容です。イベントを楽しんだあとの過ごし方や楽しみ方を伝えられれば、万代シテイを隈なく巡ってもらえる可能性が作れると思います。
難波:私たちも、街を訪れる方たちに「長い時間を過ごして、万代シテイの魅力を発見してもらいたい」という思いがあるので参考になるアイデアです。
森山:プロジェクションマッピングなどを駆使して、音や映像も合わせるといいと思います。例えば、NGT48のライブに合わせて限定映像や画像を流したり、イベント開催時に関連映像で街全体を埋め尽くす「フィルアップタイム」を設けることで、イベント目的で来場したお客さんが万代を周遊できる仕組みが作れると思います。また、万代シテイのお店の広告を流し、魅力をPRする場にもなります。
難波:街全体に一体感が生まれますし、お客さまの滞在時間も延びそうですね。
吉川:イベントのステージに立つアーティスト側として考えても、万代シテイに大々的な広告ができる仕組みがあり、自分たちのプロモーションの場として活用できれば、また新潟に来たいと感じてもらえると思います。
山口:アーティストにもSNSなどで告知してもらえれば、自然と万代シテイのPRにもなりますね。
佐藤:今日は、非常に参考になるアイデアをありがとうございました。万代シテイ単独のイベントではなく、街が一体になって周辺に波及するような試みやPRができれば、街の魅力発信に繋がると思います。これからの50年を次の世代に楽しんでもらえるような企画でした。万代シテイはこれまでの50年を活かし、さらにこの先も新潟に在住の方々、新潟にお越しの方々の憩いの場であり続けることを目指します。そして、新潟にご縁のある方々の記憶に残り続ける街、来る側と迎える側の双方にとって有益な街に進化していきたいと思います。