甘めのミートソースともちもち麺の焼きそば。家族みんなで囲んで食べた「みかづきのイタリアン」は、記憶に残る新潟（ふるさと）の味です。

みかづき万代店は万代シテイが誕生した昭和48年、バスセンター２階にオープン。
昼間はランチや買い物に来た家族連れ、夕方になると学校帰りの学生さん達で賑わいます。たこ焼きやサンデーなどおやつに食べたくなるメニューも豊富。「みかづきでこれは欠かせない！」と、お気に入りメニューがある人も多いのでは？

なんといっても定番は、みかづきの「イタリアン」。ミートソースと焼きそば、そしてショウガという組み合わせに、はじめての人はきっと驚くはず。しかし、お互いを邪魔せず見事に絡み合う味は、これぞ唯一無二の新潟の味です！

創業者・三日月晴三さんが東京の鉄板焼き屋で食べた焼きそばがきっかけとなり、イタリアンが誕生しました。洋食風だけど手頃な価格、かしこまらない店づくり。高度経済成長期とともに洋風の生活スタイルへと変化する時代に、いち早く家庭に取り入れられた洋食だったのかもしれません。

麺とソースは食材同士の味がなじむよう、試行錯誤のうえ作られた特製のもの。麺を炒めてから、たっぷりのもやしを投入。もやしが加熱されてあがる蒸気によって麺が蒸され、もちもちの麺ができあがります。

「観光でいらっしゃるお客様が多いので、ノーマルのイタリアンを注文される方が多いですが、個人的にはトマトツナがおすすめです。パスタに近い味がして、美味しいですよ」と石井店長。

月に一回メニューを変えているそうで、夏にはシーフードカレー、冬にはえちごみそなど、季節ごとに新しくなるメニューにも注目です。

最後に万代シテイを一言で表すと？
「新潟の“顔”でしょうか。バスセンターは新潟交通のバスが集まるところでもありますし、新潟に来た方は必ずといっていいほど立ち寄るところだと思います」

まさに新潟の顔となる「みかづきのイタリアン」。いつまでも新潟県民に愛される味とお店です。